髪型を改造してみる
前の記事で、TES4:Oblivionのカスタム種族用にツノがついた耳メッシュを作ってツノがある種族を作ってみましたが、そのままではツインテールの髪型にツノがめり込んでしまっていたので、髪型を改造して、それを解消してみました。
Blenderでメッシュをいじる
元にした髪型はMBP++に同梱のKKK Hair 004。ツノの付け根が上手く隠れるし、ゲーム中のキャラの元にしたウチのオリキャラのイメージにも近い感じなのでこれを使いました。
まず、BlenderでOblivionのインストールフォルダ以下のData\Mesh\Characters\KKKにある、KKK004.nifを適当な作業フォルダにコピーしてきて、インポートしました。
結んである髪の付け根を少し頭の後ろのほうにずらすことで、ツノとの干渉をなくすという方向で改造していきます。
片方の髪の束と髪留め(?)とそのまわりの頂点を選択して、
Pivotは3D Cursorにして、カーソルを大体頭の真ん中においてShift+sのメニューからグリッドにスナップ、rキーでそこを中心に回転させて、結んであるのを後ろのほうにずらしました。
ただ回転しただけなので、頭の表面のほうの頂点の間隔が広くなったり狭くなったりしてしまうので、Ctrlを押しながらテンキーの+か-で選択範囲を広げたり狭めたりしながら、回転操作をして、あんまりおかしくならないように調整しました。
同様に反対のほうも動かします。
それから、同じように回転を使って、結んである髪のメッシュの重なりをバラして、ツンツンした感じにしてみました…が、あんまり納得のいかない感じではあります。
できたら、nif形式でエクスポート。このときに、エクスポートのメニューでStripify Geometriesのボタンが押下されていないことを確認。
これが押されていると、頂点の描画順序の情報が失われてしまうようで、もともと禿げていなかったところが禿げてしまうnifファイルが出来上がります。(これが押されていることに気がつかず、かなり時間を食われました…)
できたnifファイルをNifSkopeで見るとこんな感じになりました。
ちなみに、Stripify Geometriesが押された状態でエクスポートしてしまうと
こんなふうに透過部分が重なったところが禿げます。
egmファイルを作る
Data\Mesh\Character以下の適当な場所に作ったnifファイルをコピーして、
The Conformulatorを起動して、この髪型を適用するカスタム種族が元にした種族はLop-ears Elf mini(耳がピョコピョコしないほうなので多分v0.4)なので、Head fileに\Data\Meshes\Characters\Lop-ears Elf\Head\L-eE_Head001.triを指定。Hair Fileに先ほどコピーしてきたnifファイルを指定して、egmファイルを生成しました。
CSで髪型を登録
CS(TES Construction Set)でカスタム種族のespファイルを開いて、カスタム種族に髪型を追加。
メニューバーのCharacter->Hairでリストを右クリックしてNewで新しく作ったnifを指定、テクスチャに元にした髪型のテクスチャを指定。つづいてCharacter->Raceで出るウィンドウのリストからカスタム種族を選んでBody DataタブのHair Stylesの欄に先ほどのHairのウィンドウから新しく作った髪形をドラッグ。これでいったん保存して、続いて髪形を変えたいコンパニオンのespファイルを開いて、髪型を変えたら保存して、Wrye Bashでマスター指定しなおしました。
これで、ゲームを起動すれば、コンパニオンの髪型がちゃんと新しいのに変わっていました。
やったことを思い出しながら書きましたので忘れてることもあるかもしれませんが、大体こんな手順で、改造髪型を使えるようになると思います。
スクリーンショット
こんな感じで、一応、ツノと髪が重ならないようになりました。
ただ、ちょっと、結んだ毛の束をいじったところで、禿げてしまうところもあるので、今後なんとかしたいところ。
次は眉毛を変えるために顔のテクスチャいじりかなあ…。
環境
- Windows Vista Home Premium (32bit)
- モデリング:Blender 4.29b
- egmファイル生成:The Conformulater v0.7
- TES Construction Set 1.2.404
- 改造元MOD:MBP++ 0.9.2とx117Race++ 0.7.7に同梱のLop-ears Elf mini(x117LeE05のほう)とKKK Hair
- Wrye Bash 275
ご注意
この記事でのやり方はまったくの我流です。もっと良いやり方があるかもしれませんし、他の環境で同じようにやっても上手くいかないかもしれません。ご容赦ください。